タクシン元首相の忠実な配下で元下院議長のヨンユット・ティヤパイラット氏は9日、タクシン元首相系のCSサテライト社が絡む関税脱税疑惑を告発したシッピング・ムゥーことゴンテープ・ウィリヤ氏が脅迫から逃れる為に潜伏していたチェンラーイ県内で暗殺された事件には一切関与していないとした上で、政治的に濡れ衣を着せられようとしていると主張した。
シッピング・ムゥー暗殺事件は、先にアピシット首相が国家警察本部に対して捜査の進展を要請した重要案件の1つで、ソムチャーイ弁護士失踪事件と並んでタクシン一派の影響力が政界に及んでいる限り解決が不可能であると指摘されていた。
ヨンユット氏は、クーデター発生翌日の2006年9月20日に武装した軍関係者が留守中だったヨンユット氏のバンコクにある自宅に押し入る模様を撮影した映像を公開しながら、過去に軍による強制捜索を受けた事があった事を強調した上で、先にチェンラーイ県内の赤服軍団が「軍による強制捜索」から守るとの名目で同県内にあるヨンユット氏の自宅を包囲したのは、シッピング・ムゥー暗殺事件の濡れ衣を着せる目的で政治的な指令を受けた軍や警察が自宅に強制捜索に入るとの情報があったからであると主張した。
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