ウタラディット県、プレー県、ラムパーン県及びスコータイ県の北部四県を襲った強風が伴う大雨による洪水や土石流、地滑りや土砂崩れの影響で、23日夕方までにスコータイ県内で5人の死亡が確認されている他、少なくとも合計で10人以上が死亡していると見られているようです。 この水害の影響でタイ国鉄は23日朝までにバンコク - チァン・マイ間の列車の運行の休止を決定、またウタラディット県内のシラーアート駅付近では最高で約1メートル強にまで水位が上がった洪水の影響で4両編成の列車が立ち往生し、車内に約1,000人の乗客が閉じこめられる事態になり、軍部の応援を得て乗客の救助作業にあたるという事態になっているようです。 また、タイ国鉄側は夕方までに、豪雨により線路や通信システム等が被害を受け、特にプレー県やウタラディット県内では被害状況が完全に掌握できない状況にある事に鑑み、バンコク - チァン・マイ間の列車の運行を無期限に休止する方針を明らかにしているようです。 一方、ウタラディット県ラップレー郡内の住民約80人が行方不明になったとの情報が流れ緊張が走っているようですが、当局側は通信手段の一時遮断により住民等と連絡が取れなかったという情報が誤って伝えられたものであるとした上で、水位が下がり始めた頃を見計らい孤立した住民の救出作業にあたる方針を明らかにしていたようです。 また、被災者救出・支援作業にあたっている第三地区国軍本部は、緊急の支援が必要な住民に対して専用電話055-242-859を開設し、24時間体制で支援要請の電話を受け付ける方針を明らかにしています。 (タイ時間 17:50掲載 19:00更新)
---------------------------------------- タクシン暫定首相は23日、水害の被害状況を視察するために24日ウタラディット県、プレー県及びスコータイ県を訪問する方針を明らかにしました。 (タイ時間 22:15 追記)【社会の最新記事】
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