ナタウット政府報道官は28日午後、12月15日にチェンマイ県内で開かれるASEAN首脳会談に向けた準備等の目白押しの任務を県内でこなす必要がある為にソムチャーイ首相が同県内での無期限滞在を決めたと語り、クーデター発生に対する懸念や陸軍との対立が同首相が無期限滞在を決めた背景にあるとの憶測を打ち消した。
一方、ソムチャーイ首相はナタウット報道官の発言に先立ってビデオ会議システムを使用して行われた省庁の次官級、県知事を交えた会合の席上で、非常事態宣言は、民主主義市民連合による2空港の占拠により国家、国民にもたらされる損害を最小限に留めるために必要な措置である。法律と国際基準に則り過激な手段を使用しないで連合に対する対策にあたると語ると共に、軍を連合の対策から除外していると指摘されている事に関しては あくまで警察が国内治安維持に責任を負いまた継続的に連合に対応してきたからで、軍との対立云々とは一切無関係であると語った。
その際ソムチャーイ首相は、アヌポン陸軍司令官と度々コンタクトを取ってきた事を認めたが、内容については明らかにしなかった。
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