民主党のオンアート報道官は14日、タイ・ラック・タイ党の解党処分を免れる為に同党が東北地方の救国団体代表が小政党の買収を試みたとされるビデオの公開に踏み切ったとの見方を示しました。 オンアート報道官は、問題となっているビデオの中で小政党の党首が大政党による買収に応じる事により法定責任を畏れている事を救国団体代表のトライゴン・ポンスワン氏に話していることからも、トライゴン氏とは無関係の大政党が買収に関与していた事は明らかであるとした上で、タイ・ラック・タイ党側の動きは選挙委員会内に設けられた専門調査委員会の調査結果を歪め解党処分を免れるためのものだったと指摘、更に民主党が小政党を買収し候補者の擁立を断念させたとされることに関しては、実際に買収に関係したとされる小政党以外にも多くの小政党が候補者を擁立している中で、特定の小政党を買収し候補者擁立の断念を要請する事に意味があるのかと語り、関与を否定しました。 一方、タイ・ラック・タイ党のスダーラット副党首は民主党に対して、いい加減己の利益の為に政治的ゲームを仕掛けるのを止めて15日に予定されている選挙委員会を交えたやり直し選挙の日程に関する詰めの協議に参加するべきであると訴えた上で、今回のタイゴン氏による買収疑惑に関して選挙委員会に告発し憲法裁判所に民主党解党に関する審査を請求する方針を明らかにしていました。 このスダーラット副党首の発言に対してオンアート報道官は、自党を洗浄する手段として選挙委員会を利用しようとしていると皮肉っていました。 因みに当のトライゴン氏は、タイ・ラック・タイ党の告発に対して、法廷の場で新たな証拠を突きつけてタイ・ラック・タイ党を追い込んでやると強気な発言をしていました。
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