アユッタヤー県の裁判所は15日、タクシン前首相の忠実な配下として知られる元天然資源・環境大臣のヨンユット・ティヤパイラット氏が首相秘書官時代に関与した民家への銃乱射事件に対する訴えを受理する決定を下した。 問題となった事件は、2004年7月4日にタクシン前首相が鳴り物入りで設置した目安箱に寄せられた麻薬密売に関与しているとの密告情報に基づき、当時首相秘書官だったヨンユット氏の指揮の下で武装警察官が事前警告無しで一斉に民家に向け銃を乱射し家屋や屋内にあった家財道具に被害を与えた上で屋内に突入し強制家宅捜索に着手したというもので、この家宅捜索により家屋に住む一家は非武装で麻薬取引とは一切関係していない事が明らかになっていた。 また、政権のプロパガンダ目的で大々的にショーアップされた強制家宅捜索によりシロであると判明した直後にヨンユット氏が現場から逃げるように立ち去るところをマスコミ関係者等に目撃されていた。 この事件に先だってヨンユット氏は、タクシン政権の主要な支持基盤の一つだったタクシー運転手から寄せられた苦情に基づいてマスコミと多数の武装警察官を引き連れてモーチット・バスターミナル内にブースを設けてタクシー運転手から通行料を徴収していた係員を逮捕したものの、その後係員がバスターミナルとの正当な契約に基づいて料金を徴収していた事が明らかになるという大チョンボをしでかしていた。
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