チャワリット元首相は3日、職務遂行能力が欠如した政府の政策が連続爆破を誘発させ、国家に多大な損害を与える事に繋がったとの認識を示した上で、早急な国民への主権の返上が情勢の激化を抑える事に繋がると指摘しました。 更に同元首相は、自身の関与が疑われている事に関しては、国家安全保障評議会側が意図的に喧伝しているものであると不快感を示した上で、仮に同評議会側が政治的な思惑が事件の背後にあると主張するのであれば、まず真犯人を検挙して国民に証拠を見せた上で主張するのが本筋であると指摘していました。 この発言に先立って、国家安全保障評議会のサプラン副事務局長(陸軍副司令官)が、政治的な利権を喪失したグループによる犯行である事を裏付ける具体的な情報が有ることを明らかにしていました。 また、連続爆破の準備の為にタクシン前首相から資金提供を受けていたと一部で報じられていることに関しては事実無根であるとした上で、タクシン政権時代に当時のタクシン首相からイスラム系分離主義組織のシンパと疑われ南部対策の責任者を解任されていた事を明らかにしていました。 尚、東北地方の救国団体幹事役のタイゴン・ポンスワン氏は3日、連続爆事件に絡んで大手企業の関係者から国政レベルの政治家に約5,000万バーツの資金が提供されていた疑惑を裏付ける証拠を4日午後にマスコミに公表する方針を明らかにしていました。 この発言に先立って、タクシン前首相支持派とのレッテルが貼られている市民団体代表のチャナーパット・ナ・ナコン氏が、スワンナプーム新国際空港内で独占的にデューティー・フリー・ショップを展開している会社とタイ証券取引所への上場を志していた大手ビール製造会社の経営に関与している大物企業家が連続爆破事件や学校放火事件に関与しているグループに資金を提供していたとの情報が有ることを明らかにしていました。 ただ、個人的には市民集会の開催期日延期発表後の言動から、どうもチャナーパット氏の団体は国家安全保障評議会側が自作自演用に作り上げた団体だったのではないかとの疑惑を持っているのですが、そこにきて今度は過去に上手いように利用されてガセ情報を掴まされていたタイゴン氏の登場となると、ますます・・以下自粛。 いずれにしても、仮にスワンナプーム新国際空港内で独占的にデューティー・フリー・ショップを展開している会社の経営に関与している大物企業家が資金提供をしているのが事実であれば、パッポン周辺がバンコク内で最も安全な場所の一つという事になっちゃうかもしれませんが。。。
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