公務視察の一環でコーン・ゲーン県を訪問中のタクシン暫定首相は7日、コーン・ゲーン県を域内の中核都市として整備する方針を明らかにしました。 タクシン首相によると、この構想は既にチァン・マイやソンクラー、プーケット、ウボン・ラーチャターニー、ナコン・ラーチャシマー、ピッサヌロークの各県内で取り組んでいる中核都市化計画の一環として取り組むもので、都市化に向けた整備だけでなく生活や医療、教育レベルの向上を目指すというもの。 一方、7日朝コーン・ゲーンに到着したタクシン暫定首相は、訪問予定先だったシーナッカリン病院が反タクシン派の地元総本山であるコーン・ゲーン大学内にある事を嫌って急遽訪問先を中央病院に変更した為、シーナッカリン前に集まっていた、地元政治家に動員されたと思われる約2,000人の"地元住民"が隊列をなして大急ぎで中央病院に移動するというエキセントリックな光景が見られたようです。 当然、タクシン暫定首相を待ちかまえている"地元住民"達は、皆口を揃えて”ターーークシン・スー・スー(タクシン・ファイト!)”と叫びなからタクシン暫定首相を迎えるわけですが、この間乗ったローイ・エット県から出稼ぎで来ている反タクシン派のタクシー運転手さんは、タクシンが首相でいるだけでも体に悪いのに、更にタクシン・スー・スーなんて息継ぎ無しで強く息を吐いたら体に毒だと、なかなか上手いことを言ってました。 因みに、この運転手さんによると、住民の殆どがタクシン支持だと思われているローイ・エットの住民は、特に昼間に村外に仕事で出る等で都心での動向に関する情報に接する機会がある者を中心にタクシンに対する不信感が募っており、村内の井戸端会議でもタクシンに対する批判的な話題が多い状況だそうです。(多少誇張があると思いますが。。。) また、この運転手さんによると、一つソイを隔てた隣村では村長やタムボン行政機構評議会議長のかけ声で住民が貧困者キャラバンの人員として動員されていたそうです。 一方、同県ノーン・ルゥア郡内の郡庁舎で開かれた昼食会では、地元料理であるウナギを利用したゲーンの一種であるクワ・ヂン・リートが、タクシン暫定首相が食べられないとの理由でメニューから外されていたそうです。
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