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　建築材料製造のアイカ工業は7日、アジアでの生産力増強のため、タイのフェルノール樹脂製造・販売会社のクエン・ボン・テクノロジー社（中部プラーチーンブリー県）を、10月31日付で子会社化すると発表した。グループ会社のアイカタイケミカル社（ATC）を通じ、大株主などから全株式を取得する。

　7日に取締役会で決議し、株主と株式譲渡契約を締結した。株式取得金額は非公開。2100万株を取得し、ATC社が2099万9999株を保有。グループ会社のアイカ・アジア・パシフィック・ホールディング社（AAPH 社）が1株を保有する。

　同社によると、買収により、フェノール樹脂の製造能力を約 2.5 倍に増強する。タイ国内での販売シェアと、東南アジア諸国への輸出拡大を目指すとしている。

　クエン・ボン・テクノロジー社は2017年設立。2022年12月期の売上高は約1億2000万円、純資産は約4億5000万円。