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　タイの消費者に日本のお菓子を届けるサブスクリプションサービス「amechan」が、7日開始した。インバウンド効果で日本製お菓子への需要が海外で高まっていることから、スーパーマーケットを展開するベルク（埼玉県鶴ヶ島市）とIT企業のビーマップ（東京都千代田区）、映像・コマーシャル制作のY&N Brothers（東京都千代田区）が共同で越境ECサイトを開発。第1弾として、親日国のタイ向けにサービスを提供する。

　ベルクによると、日本のお菓子メーカーが日本市場向けに販売している最新のお菓子を中心に、同社が毎月、詰め合わせボックスを作製。サブスクリプション「amechan」と契約すると、毎月ボックスが届く。空輸のため、短い配送日数で受け取ることができるという。

　サイトデザインやサービス名は、タイで活動する日本人俳優の佐野ひろ氏の現地スタッフの意見を参考にして開発。タイの消費者向けに特化したサービスになっているという。

　また包装紙の一部に、日本の漫画やファッション、アイドル雑誌の古紙を使用する予定。19世紀後半、日本の美術・工芸品の輸出の梱包に浮世絵などの包装紙が使われ、ヨーロッパの芸術家であるモネやゴッホらに影響を及ぼした「ジャポニズム」からヒントを得た。

　ビーマップの杉野文則・代表取締役社長は、「世界が日本に興味をもっている今こそ、多くの日本製品を海外向けに販売したい。今後はタイを皮切りに、世界各国に向けてサービスを展開する」としている。