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　日本製鉄は、タイ中部ラヨーン県にあるブリキやティンフリーの製造・販売を手がけるサイアム・ティンプレート（ＳＴＰ）を子会社化すると発表した。

　同社は、１９９０年にＳＴＰに出資して以降、製造・販売拠点としていた。タイは引き続きブリキの需要が見込まれていること、また既存株主らとの意向が一致したため、既存株主が保有する株式を来年２月を目処に取得することで合意した。

　ＳＴＰは、１９８８年８月設立。生産設備は、ブリキラインが年１４万トン、ティンフリーラインが同１２万トン。現在住友商事グループ、メタルワン、日鉄物産、富安など様々な日系企業が株主となっているが、日本製鉄による子会社化後は、日本製鉄が株式の約９割、タイ株主が約１割保有することになる。