ハードディスク駆動装置(HDD)大手のシーゲート・テクノロジーは、タイ拠点の生産能力を増強する方針を示した。将来的に拡大する中国やインドの需要に対応するため。
タイ地元紙によると、東北部ナコーンラーチャシーマー県にある工場の敷地内に新たな工場を建設。この工場には研究開発施設も併設されるそうだ。建設費は46億バーツ、設備費は107億バーツ、合わせて153億バーツの巨額投資となる。
同社は同工場と中部サムットプラーカーン県に工場を有する。
タイは世界的なHDD製造拠点として知られており、2011年に起きた洪水でHDD製造大手各社の工場が被災したことで世界的な品薄を引き起こし、HDD価格が高騰する事態になったことは記憶に新しい。この洪水以降、こういったリスクを回避するため、生産拠点を分散するべきとの意見も出ていたが、同社はタイでの生産を拡大させる方針のようだ。