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　ＪＸ日鉱日石エネルギーと三洋化成工業は、ＳＣＧケミカルズとともにタイで合成ゴム（ＥＰＤＭ）製造に必要な化合物エチリデン・ノルボルネン（ＥＮＢ）の製造装置新設の事業化調査を開始した。

　ＪＸエネルギーと三洋化成工業は１９７７年から日米でＥＮＢの合弁事業を行なっている。ＳＣＧはタイでは石油化学系大手として知られ、安定的にＥＮＢ製造装置に原料供給を行えることから、共同事業化のパートナーに選ばれたようだ。

　ＥＮＢは自動車の窓枠やラジエターホースなどに使用されるＥＰＤＭの製造に欠かせない成分で、中国などの新興国を中心とした自動車生産増に伴い、アジアを中心にＥＮＢ需要も拡大していくことが予想されている。